FXの複数決済とは?一括決済・部分決済との違いと注意点5つ

FXの複数決済で必要な建玉だけ選択する投資家 FX初心者

FXの複数決済は、保有している建玉の中から、必要な複数件を選んでまとめて決済する方法です。

「複数ポジションの一部だけまとめて閉じたい」「一括決済や部分決済とは何が違う?」と迷う初心者もいるでしょう。

結論として、選んだ複数建玉を閉じるのが複数決済、対象範囲の全建玉を閉じるのが一括決済、1つの建玉数量を減らすのが部分決済です。

この記事では、FXの複数決済の仕組み、MATSUI FXで選択できる建玉と注文方法、初心者が確認したい注意点5つを解説します。

注文から決済までの流れは、FX初心者の始め方をまとめたガイドで確認できます。

決済方法も含めてFX口座を確認

複数決済の選択条件や利用できる注文方法、取引画面はFX会社によって異なります。

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FXの複数決済とは?

保有建玉から決済したい複数件を選び、まとめて注文する機能です。

必要な建玉だけを選んで決済する

FXでは、注文が約定して保有している未決済ポジションを「建玉」と呼びます。同じ通貨ペアを何度か売買すると、複数の建玉が並ぶことがあります。

例えば、米ドル/円の買い建玉をA・B・C・Dの4件保有しているとします。A・B・Cを閉じ、Dだけ残したい場合に複数決済を使います。

MATSUI FXでは「複数決済注文(選択決済注文)」として案内され、通貨ペア・売買区分ごとに複数の建玉を選択できます。参考:松井証券「FXの複数決済注文の使い方」

個別決済より操作回数を減らせる

個別決済では建玉を1件ずつ選び、それぞれ注文します。複数決済なら同じ条件で閉じたい建玉をまとめて選べるため、操作を整理しやすくなります。

ただし、操作回数を減らせることと、希望価格で必ず約定できることは別です。成行、指値、逆指値など、選んだ注文方法の性質も確認してください。

複数決済・一括決済・部分決済の違いは?

複数決済は建玉を選び、一括決済は対象範囲を全部閉じ、部分決済は数量を減らします。

決済方法対象主な用途
個別決済選択した1件の建玉1件だけ閉じる
複数決済選択した複数の建玉必要な建玉だけまとめて閉じる
一括決済FX会社が定める範囲の全建玉対象範囲を全部閉じる
部分決済1つの建玉数量の一部建玉を残して数量を減らす
名称や選択条件はFX会社によって異なります。
FXの複数決済と個別決済・一括決済・部分決済の違い
複数決済は、必要な建玉を複数選択する方法です。

一括決済は選択範囲の全建玉を閉じる

MATSUI FXの一括決済では、同一通貨ペアの全建玉、買建玉すべて、売建玉すべてなどを対象にします。一部を残したい場合は、対象を選べる複数決済が適しています。

部分決済は1つの建玉数量を減らす

1万通貨の建玉から5,000通貨だけ閉じ、残り5,000通貨を保有するのが部分決済の例です。建玉を複数選ぶ操作とは異なります。

数量を一部だけ減らしたい場合は、FXの部分決済の仕組みと注意点を確認してください。

MATSUI FXで複数決済する条件は?

通貨ペアと売買区分が同じ通常注文の建玉を選択します。

異なる通貨ペアは同時に選べない

MATSUI FXでは、米ドル/円の買い建玉とユーロ/円の買い建玉を、同じ複数決済注文へまとめることはできません。

複数の通貨ペアを整理したい場合は、通貨ペアごとに分けて操作する必要があります。

買い建玉と売り建玉は同時に選べない

同じ米ドル/円でも、買い建玉と売り建玉は売買区分が異なります。MATSUI FXでは異なる売買区分を同じ複数決済注文に選べません。

両建て状態では、買いと売りを分けて対象を確認します。決済後に意図しない建玉が残らないよう注意してください。

自動売買の建玉は対象外

松井証券の公式Q&Aでは、自動売買(リピート注文)の建玉は複数決済注文の対象外とされています。

通常注文の建玉を閉じても、自動売買で保有するポジションが残る場合があります。通常注文と自動売買の建玉一覧を分けて確認しましょう。

取引ツールと注文条件をまとめて比較

FX会社を選ぶときは、スプレッドだけでなく、決済機能、最低取引単位、注文履歴の見やすさも確認しましょう。

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MATSUI FXの複数決済はどう操作する?

建玉一覧で対象を選び、注文種類と条件を確認して発注します。

FXアプリ・スマホサイトでの基本手順

  1. 「決済・照会」を開く
  2. 「建玉一覧」を選ぶ
  3. 「選択決済」をタップする
  4. 決済する建玉へチェックを入れる
  5. 「複数決済注文へ」を選ぶ
  6. 注文種類と価格条件を入力する
  7. 内容を確認して発注する
  8. 注文照会・約定履歴を確認する

画面表示や操作手順は変更される可能性があります。実際の発注時は松井証券「FXアプリ、FXスマホサイトからの決済注文方法」で最新画面を確認してください。

成行・指値・逆指値などを選べる

松井証券の案内では、複数決済で成行(ストリーミング)、指値、逆指値、追跡指値(OCO)、トレールを選択できます。

複数決済は「どの建玉を対象にするか」、成行や指値は「どの条件で決済するか」を決めるものです。OCOの仕組みはFXのOCO注文の使い方で確認できます。

複数決済すると損益はどうなる?

選択した建玉だけ損益が確定し、選択しなかった建玉の評価損益は動き続けます。

次は仕組みを示す架空例です。米ドル/円の買い建玉を4件保有し、A・B・Cだけを選択したとします。

建玉評価損益操作
A+3,000円決済
B-1,000円決済
C+2,000円決済
D-500円保有を継続

A・B・Cの単純合計は+4,000円です。Dは決済していないため、-500円は含み損のままで、その後も相場変動の影響を受けます。

実際の確定損益は約定価格やスワップポイントなどで変わります。決済後はFXの約定履歴で確認する項目を参考に、数量と価格を確認してください。

FXの複数決済で注意したい5つのポイントは?

選択条件、注文方法、自動売買、選択漏れ、決済後の履歴を確認します。

1.同じ通貨ペアの建玉を選ぶ

MATSUI FXでは、異なる通貨ペアを同じ複数決済注文にまとめられません。通貨ペアが複数ある場合は、別々に操作します。

2.買いと売りを分けて選ぶ

同じ通貨ペアでも、買い建玉と売り建玉は同時に選択できません。売買方向を取り違えると、残したい建玉まで決済する原因になります。

3.自動売買建玉が残っていないか見る

MATSUI FXでは、自動売買の建玉は複数決済の対象外です。通常注文だけでなく、自動売買設定照会も確認してください。

4.成行決済ではスリッページに注意する

成行は価格を指定せず、その時点で成立可能な価格を優先する注文です。相場急変時には画面表示価格と約定価格がずれる可能性があります。

価格差が生じる理由は、FXのスリッページが起こる原因で解説しています。

5.決済後に残った建玉と注文を確認する

選択していない建玉は残ります。また、指値やOCOなどを使った場合は、発注後すぐに約定するとは限りません。

建玉一覧、注文照会、約定履歴で、対象数量、注文状態、残った建玉を確認してください。

FXの複数決済に関するよくある質問

複数決済は、建玉の選び方と注文方法を分けて理解すると分かりやすくなります。

FXの複数決済とは何ですか?

保有している複数の建玉から、決済したい建玉を選んでまとめて注文する方法です。

一括決済との違いは何ですか?

複数決済は選択した建玉だけ、一括決済はFX会社が定める対象範囲の全建玉を決済します。

異なる通貨ペアをまとめて複数決済できますか?

MATSUI FXではできません。通貨ペアと売買区分が同じ建玉を選択する必要があります。ほかのFX会社では各社の取引ルールを確認してください。

自動売買の建玉も複数決済できますか?

MATSUI FXでは、自動売買(リピート注文)の建玉は複数決済注文の対象外です。

複数決済では成行以外も使えますか?

MATSUI FXでは、成行、指値、逆指値、追跡指値(OCO)、トレールが案内されています。利用できる注文方法は各社で異なります。

まとめ|FXの複数決済は必要な建玉だけ選ぼう

FXの複数決済は、保有している建玉から必要な複数件を選んでまとめて決済する機能です。

  • 複数決済は選択した複数建玉を閉じる
  • 一括決済は対象範囲の全建玉を閉じる
  • 部分決済は1つの建玉数量を減らす
  • MATSUI FXでは同じ通貨ペア・売買区分が条件
  • 自動売買建玉は対象外
  • 決済後は建玉一覧と約定履歴を確認する

複数決済は便利ですが、選択漏れや売買方向の取り違えがあると、意図しないポジションが残ります。発注前後の確認を省かないことが大切です。

FX取引には元本割れのリスクがあります。相場の急変などにより、預けた証拠金を上回る損失が発生する可能性もあります。本記事は特定のFX会社や通貨ペアの売買を推奨するものではありません。成行決済では希望価格で約定できない場合があります。取引条件とリスクを確認し、ご自身の判断と責任で取引してください。元本および利益は保証されません。

参考:金融庁「いわゆる外国為替証拠金取引について」

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