FXのIFO注文とは?利益確定と損切りを同時設定する方法

FXのIFO注文で新規注文から利益確定と損切りを同時設定するトレーダー FX初心者

FXのIFO注文とは、新規注文と、その注文が成立した後に有効となる利益確定・損切りの2つの決済注文を一括で予約する方法です。入口と2つの出口を先に決められるため、相場を見続けられない時間も取引計画を維持しやすくなります。ただし、損切り価格での約定や損失額が保証されるわけではありません。この記事では、設定手順、損益例、IFD・OCOとの違い、注意点を解説します。

この記事で分かること

  • IFO注文で3つの注文が動く順序
  • 利益確定と損切りを設定する5ステップ
  • 1,000通貨・1万通貨で取引した場合の損益例
  • IFD注文・OCO注文との役割の違い
  • スリッページや有効期限などの注意点

口座開設から注文方法、少額取引までの全体像は、親記事のFX初心者の始め方5ステップで確認できます。

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FXのIFO注文とは?3つの注文を一括予約する仕組み

IFOはIFD注文とOCO注文を組み合わせ、新規注文の約定後に2つの決済注文を有効にする方法です。

FX会社によっては「IFD-OCO」「IFDOCO」と表記されます。例えば、ドル円を150.00円で買い、150.80円で利益確定し、149.50円で損切りする3つの条件を一度に予約できます。

  1. 150.00円の新規買い注文を予約する
  2. 新規注文が約定すると、150.80円の売り指値と149.50円の売り逆指値が有効になる
  3. 利益確定または損切りの一方が約定すると、残った注文が自動取消される

GMOクリック証券の公式FAQでも、IFD-OCOはIFD注文とOCO注文を組み合わせ、新規注文の約定後に決済OCOが自動発注される方法と説明されています。名称や指定可能な価格幅は各社で異なるため、利用先の公式ルールも確認しましょう。

注文価格例有効になる時点
新規買い150.00円最初から有効
利益確定の売り指値150.80円新規買いの約定後
損切りの売り逆指値149.50円新規買いの約定後

IFO注文の発注後はどのように動く?

新規注文が成立しなければ、利益確定と損切りは有効になりません。

新規注文が未約定なら決済注文は待機する

希望した新規価格へ相場が到達しない場合、ポジションは作られません。そのため、利益確定と損切りの決済注文も実行対象になりません。有効期限が切れた場合の扱いは注文履歴で確認します。

新規約定後は決済OCOが有効になる

新規注文が約定すると、利益確定と損切りが同時に有効になります。どちらか一方が成立すると他方は自動取消されるため、同じポジションへの不要な決済注文を残しにくい仕組みです。

価格が急変すると設定価格からずれる場合がある

特に損切りの逆指値は、設定価格に到達した後に執行されるため、相場急変時には不利な価格で約定する可能性があります。IFOを設定しただけで最大損失が確定するとは限りません。

FXのIFO注文を設定する5ステップ

新規価格、利益確定価格、損切り価格、数量、有効期限を順番に確認して設定します。

FXのIFO注文で利益確定と損切りを設定する5ステップ

ステップ1:通貨ペアと売買方向を選ぶ

米ドル/円などの通貨ペアを選び、買いから入るか、売りから入るかを決めます。売りから入る場合は利益確定が現在より下、損切りが上になるため、価格の上下関係を取り違えないようにしましょう。

ステップ2:新規注文価格を設定する

指値または逆指値などから、新規エントリーの条件を選びます。押し目を待つのか、上抜けを確認して入るのかで注文条件が変わります。違いは指値注文と成行注文の使い分けも参考にしてください。

ステップ3:利益確定価格を入力する

買いポジションなら新規価格より上、売りポジションなら新規価格より下に利益確定の指値を設定するのが基本です。直近高値・安値や抵抗線だけでなく、想定する利益額も確認します。

ステップ4:損切り価格を入力する

許容損失額から損切り幅を決めます。値動きのたびに損切り位置を遠ざけると、取引前に決めた損失上限を超えやすくなります。逆指値の基本はFXの損切り注文を設定する5ステップで確認できます。

ステップ5:数量・価格・有効期限を確認する

3つの注文すべてについて、売買方向、価格、数量、有効期限を確認します。発注後は注文一覧を開き、受付状態と注文番号も確認してください。

FXのIFO注文を数字で確認|損益とリスクリワード

利益確定幅と損切り幅を金額へ換算すると、取引前に損益のバランスを確認できます。

ドル円を150.00円で買い、150.80円で利益確定、149.50円で損切りする例では、想定利益は80pips、想定損失は50pipsです。値幅上のリスクリワード比は「80÷50=1.6」となります。

結果値幅1,000通貨1万通貨
150.80円で利益確定+80pips+800円+8,000円
149.50円で損切り-50pips-500円-5,000円

これは価格差だけを使った概算です。実際の損益にはFXのスプレッドによる取引コスト、スワップポイント、スリッページが影響します。リスクリワード比が高くても、利益が出る確率や最終的な損益を保証するものではありません。

数量は許容損失から逆算する

損切り幅50pipsで最大損失を1,000円以内にしたい場合、単純計算では2,000通貨が目安です。取引数量を先に決めず、「許容損失額÷損切り幅」から考えましょう。

IFO注文とIFD・OCO注文の違い

IFDは入口と出口1つ、OCOは2つの注文、IFOは入口と2つの出口を順番に組み合わせます。

注文方法構成主な用途
IFD新規1つ+決済1つ入口と利益確定または損切りを予約
OCO2注文の一方成立で他方取消保有中ポジションの2つの出口を管理
IFO新規1つ+決済OCO入口・利益確定・損切りを一括予約

保有中ポジションの出口だけを設定したい場合は、FXのOCO注文で利益確定と損切りを設定する方法が参考になります。IFD記事は現在下書きのため、公開後に本記事との相互リンクを追加します。

FXのIFO注文を使うメリット

取引前に利益目標と損失上限を数値化し、入口から出口まで一つの計画として管理しやすい点がメリットです。

  • チャートを見続けなくてよい:仕事中や睡眠中も、設定条件に達すれば注文が処理されます。
  • 損切りの出し忘れを防ぎやすい:新規約定後に逆指値が有効になります。
  • 感情的な判断を減らせる:含み損で損切りを先送りする場面を抑えやすくなります。
  • 損益比率を事前確認できる:利益確定幅と損切り幅を発注前に比較できます。

ただし、設定した注文が適切とは限りません。損切り幅が広すぎる、数量が大きすぎるといった場合は、1回の損失が資金に大きく影響します。

注文機能と取引条件をまとめて比較

IFOへの対応だけでなく、最低取引単位、スプレッド、約定環境も確認しましょう。

初心者向けFX会社を比較する

FXのIFO注文を使う前の注意点5つ

自動決済でも損失は確定せず、相場状況や注文条件によって想定額を超える可能性があります。

1.逆指値のスリッページを想定する

経済指標や週明けに価格が飛ぶと、損切り注文が設定価格より不利な価格で約定する場合があります。詳しくはFXのスリッページが発生する原因を確認してください。

2.損切り位置を近づけすぎない

損切り幅が狭すぎると、方向予想が合っていても通常の値動きで決済されることがあります。通貨ペアの値動きや使用する時間足を確認し、根拠のある位置を設定します。

3.利益確定位置を固定する影響を知る

利益確定注文が成立すれば、その後さらに相場が伸びてもポジションは残りません。利益を取り逃したと後悔して、次回の利益確定を無計画に遠ざけないことが大切です。

4.有効期限と注文状態を確認する

当日、週末、日時指定など、有効期限の種類はFX会社によって異なります。期限切れや注文取消の後にポジションだけが残っていないか、注文一覧と建玉一覧の両方を確認しましょう。

5.重要指標前は無理に取引しない

米雇用統計や政策金利発表の前後は、スプレッドが広がり、値動きが急になる場合があります。取引を見送る、数量を減らすなどもリスク管理です。

金融先物取引業協会は、FXでは少額の資金で大きな取引ができる反面、多額の損失を被る危険があるため、取引の仕組みとリスクを理解し、自分の資力や経験に照らして判断するよう案内しています。

IFO注文が向いている人・慎重にしたい場面

取引前に入口と2つの出口を決められる人に向いていますが、相場の方向性を判断できないときに無理に使う必要はありません。

向いている人・場面慎重にしたい人・場面
仕事中にチャートを見られない3つの価格関係を理解していない
損失額を事前に計算できる重要指標直前で値動きが荒い
感情による損切り先送りを防ぎたい注文期限を確認できない
少額で注文操作を練習したい損切り後すぐに追加入金・再取引を繰り返す

注文成立の品質も確認したい場合は、FXの約定力を比較する5つのポイントも役立ちます。

FXのIFO注文についてよくある質問

IFO注文は初心者でも使えますか?

利用できます。ただし3つの価格と売買方向を設定するため、デモ取引または少額取引で操作と注文一覧の見方を確認してから使いましょう。

損切り価格で必ず決済されますか?

必ずではありません。相場急変時には逆指値の設定価格より不利な価格で約定し、想定損失を超える場合があります。

新規注文が成立しなければどうなりますか?

新規注文が成立しない限り、利益確定と損切りの決済注文は有効になりません。有効期限後の扱いはFX会社の取引ルールで確認してください。

IFO注文は途中で変更できますか?

未約定であれば訂正や取消ができる場合がありますが、変更可能な項目や操作方法はFX会社によって異なります。

IFO注文とOCO注文はどう使い分けますか?

新規注文から2つの出口まで予約するならIFO、すでに保有しているポジションの利益確定と損切りを管理するならOCOが候補です。

まとめ|FXのIFO注文は3つの価格を確認して使う

FXのIFO注文は、新規注文の約定後に利益確定と損切りを有効にし、一方の決済成立後に他方を自動取消する注文方法です。

  • 新規注文が未約定なら2つの決済注文は有効にならない
  • 利益確定と損切りを取引前に数値化できる
  • 数量は損切り幅と許容損失額から逆算する
  • 逆指値ではスリッページが発生する可能性がある
  • 有効期限、注文一覧、建玉一覧を確認する

入口と出口を自動化しても利益や損失額が保証されるわけではありません。最初は少額で操作を確認し、重要指標時の急変やスプレッド拡大も想定して利用しましょう。

投資に関する注意事項

本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品や取引方法を推奨するものではありません。FXには為替変動、レバレッジ、スリッページなどのリスクがあり、預けた証拠金を上回る損失が生じる場合があります。契約締結前交付書面を確認し、最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。

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