SNS株投資の失敗体験談を探していると、「SNSで有名な人がおすすめしている株なら買っても大丈夫?」と迷う人もいるでしょう。
「大きく上がりそうな1銘柄に集中したほうが資産を増やせる?」
そんな投資判断の危険性を考えるうえで参考になるのが、34歳男性・ベイタツさんの公開体験談です。
ベイタツさんは投資歴約14年。
2024年ごろ、SNSのインフルエンサーなどが推奨していた米国株を信じ、特定銘柄へ集中投資しました。
その結果、本人によると約800万円あった資産が約200万円まで減少。
その後、耐えられず売却した銘柄は大きく上昇し、「売らなければ資産8,000万円ほどになっていた」と後悔したと振り返っています。
この記事では、このSNS株投資の失敗体験談をもとに、情報のうのみや1銘柄への集中など、株初心者が避けたい失敗を整理します。
※本記事は当サイト独自インタビューではありません。All Aboutの公開体験談を要約・再構成しています。投稿内容について出典元も正確性を保証していないため、本記事でも本人の申告として扱います。画像は事例本人ではなくイメージです。
SNS株投資の失敗体験談|34歳男性に何が起きた?
約800万円の資産が約200万円まで減少
SNS株投資の失敗体験談として、公開されているプロフィールを整理すると次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 年齢 | 34歳 |
| 性別 | 男性 |
| 居住地 | 神奈川県 |
| 雇用形態 | 派遣・契約社員 |
| 本人年収 | 約120万円 |
| 投資歴 | 約14年 |
| 現預金 | 約300万円 |
| リスク資産 | 約300万円 |
| リスク資産の内容 | 米国株 |
| 失敗当時の資産 | 約800万円 |
| 大きく減った後 | 約200万円 |
| 主な原因 | SNS情報を信じた集中投資 |

失敗の中心となったのは、2024年ごろに購入した米国株でした。
本人が具体的に挙げている銘柄には、
- パランティア(PLTR)
- IonQ(IONQ)
などがあります。
ただし、本記事はこれらの銘柄の売買を推奨・否定するものではありません。
問題は銘柄そのものより、なぜ買ったのかという投資判断のプロセスにあります。
なぜSNSで紹介された株を買った?
インフルエンサーの情報を信じ切っていた
ベイタツさんは、SNSなどで投資情報を発信していたインフルエンサーが推奨する銘柄を購入しました。
当時、その周辺では1銘柄への集中投資が流行していたと振り返っています。
特定の株が何倍にも上昇すると、
「この人についていけば資産を増やせる」
と感じやすくなります。
さらにSNSでは、
- ○倍になった
- 資産1,000万円突破
- この銘柄は将来伸びる
- 長期で持てば大丈夫
といった成功例が目に入りやすくなります。
しかし、成功した投資家の投稿だけを見ても、同じ結果になる保証はありません。
今回の事例を詐欺被害と断定するものではありませんが、金融庁も著名人をかたるSNS投資勧誘などの手口について注意喚起しています。SNS上の情報だけで送金や売買を決めず、発信者と情報の根拠を確認することが大切です。
1銘柄集中投資で何が起きた?
下落すると資産全体への影響が大きくなった
1銘柄集中投資の特徴は非常にシンプルです。
その銘柄が大きく上昇すれば、資産も大きく増える可能性があります。
一方で大きく下落すれば、資産全体が一気に減ります。
例えば800万円を1銘柄へ投資し、その株が50%下落すれば、
800万円 × 50%
= 400万円
の評価損です。
複数銘柄へ分散していれば、1社の下落が資産全体へ与える影響を抑えられる可能性があります。
ベイタツさん自身も、1銘柄へ集中すると成功時の利益が大きい反面、失敗すると大きな含み損を抱え、資金が動かせなくなると振り返っています。
資産800万円が200万円まで減った
約75%減少した計算になる
本人の申告では、
約800万円 → 約200万円
まで資産が減りました。
差額は約600万円です。
割合にすると、
600万円 ÷ 800万円 × 100
= 約75%
の減少です。
これはかなり大きな下落です。
仮に200万円まで減った資産を再び800万円へ戻そうとすると、
200万円 → 800万円
なので、4倍にする必要があります。
株式投資では「50%下がったら50%上がれば元に戻る」とは限りません。
100万円
↓ 50%
50万円
ここから100万円へ戻すには、
50万円 → 100万円
なので100%の上昇が必要です。
大きな損失を避けることが重要なのは、このためです。
含み損に耐えられず売却
長期間資金を拘束された
集中投資した銘柄が下落した後、ベイタツさんはすぐには売却しませんでした。
再び上昇することを期待して保有を続けます。
しかし大きな含み損を抱えた状態が長く続き、本人は、
資金を長期間拘束され、耐えられなくなって売った
と振り返っています。
株価下落による問題は、数字上の含み損だけではありません。
- 他の株を買えない
- 毎日株価が気になる
- 売るべきか迷い続ける
- 他人の利益が気になる
など、精神的にも投資判断が難しくなることがあります。
売った後に株価が大きく上昇
「売らなければ8,000万円」と後悔
さらに難しいのがここです。
本人によると、売却した後に保有していた銘柄が何倍にも上昇しました。
そのため、
「売らなければ資産8,000万円くらいになっていた」
と後悔したといいます。
ただし、この「もし売らなければ」という考えには注意が必要です。
実際にその価格まで保有し続けられたかは分かりません。
株価が2倍になった段階で売っていた可能性もあります。
過去のチャートを見れば、
「ここで買ってここで売ればよかった」
と言えますが、その時点では未来の株価は分かりません。
なぜ途中で銘柄を信じられなくなった?
投資判断の根拠が自分の中になかった
今回の体験談で最も重要なのがここです。
ベイタツさんは、投資対象の企業を自分で十分に分析して買ったわけではありませんでした。
主な判断材料は、
インフルエンサーの情報
でした。
ところが、信じていたインフルエンサーがアカウントを削除して姿を消しました。
その結果、
「この株を持っていて本当に大丈夫なのか」
という判断根拠も失いました。
他の銘柄で利益を出している人の投稿も目に入り、自分の保有銘柄が間違っているように感じるようになったといいます。
株価が下がっただけで「ダメな株」に見えた
投資理由を説明できない状態だった
株価が上がっている間は、
「良い会社だから上がっている」
と感じやすくなります。
反対に下落すると、
「この会社はダメなのでは」
と感じることがあります。
しかし企業価値と短期的な株価は必ずしも同じ動きをするとは限りません。
重要なのは、
- なぜ買ったのか
- 売上は伸びているか
- 利益はどうか
- 将来の成長シナリオは何か
- そのシナリオが崩れたか
を自分で判断できることです。
ベイタツさんは、インフルエンサーの推奨に依存していたため、発信者がいなくなると保有理由まで失ってしまったと振り返っています。
SNSの投資情報は見ないほうがいい?
情報源の一つとして使う
SNSそのものが悪いわけではありません。
SNSから、
- 新しい企業を知る
- 決算情報を知る
- 投資テーマを知る
ことはできます。
問題なのは、
「○○さんが買ったから自分も買う」
で投資判断を終えることです。
SNSで銘柄を知ったら、次は企業の一次情報を確認します。
例えば、
- 決算短信
- 有価証券報告書
- 決算説明資料
- IR資料
- 公式ニュース
などです。
SNS株投資の失敗体験談から学べる5つのこと
1.投資理由を自分で説明できる株を買う
「有名な人がおすすめしたから」
だけでは、株価下落時に判断できなくなります。
最低でも、
なぜこの会社へ投資するのか
を自分の言葉で説明できる状態にしましょう。
2.1銘柄へ集中しすぎない
集中投資は利益を大きくできる可能性がある一方、損失も大きくなります。
初心者ほど分散を考える価値があります。
3.SNSの成功例だけを見ない
SNSには大きな利益を出した投稿が目立ちます。
しかし同じ銘柄で損失を出した人が同じだけ投稿しているとは限りません。
4.購入前に売却条件を決める
- 業績悪化
- 投資シナリオ崩壊
- 損失額
- 保有期間
など、売る条件も決めておくと判断しやすくなります。
5.大きな損失後に取り返そうとしない
資産が大きく減ると、
「一気に取り返したい」
という気持ちが強くなります。
しかし、さらに大きなリスクを取れば損失が拡大する可能性もあります。
株初心者は分散投資をどう考える?
1社だけでなく複数へ分ける方法がある
例えば100万円を投資する場合、
1社へ100万円
ではなく、
- A社:20万円
- B社:20万円
- C社:20万円
- D社:20万円
- E社:20万円
と分ける方法があります。
もちろん5社に分ければ安全になるという保証はありません。
同じ業種だけへ分散しても、業界全体が下落すれば同時に値下がりする可能性があります。
日本取引所グループも、長期・積立・分散の考え方を資産形成の基本として紹介しています。詳しくはJPX「資産形成の基本」を確認してください。
銘柄だけでなく、
- 業種
- 国
- 資産種類
まで考えると分散効果は変わります。
米国株は日本株より危険?
米国株だから危険なのではない
今回の事例では米国株への投資で大きな損失を経験しています。
しかし、
米国株だから失敗した
とは言えません。
問題になったのは、
- 特定銘柄への集中
- SNS情報への依存
- 自分自身の投資判断不足
です。
日本株でも同じ投資方法なら大きな損失になる可能性があります。
投資前にチェックしたい7項目
SNSなどで気になる株を見つけたら、購入ボタンを押す前に確認しましょう。
| 確認項目 | 内容 |
|---|---|
| 事業内容 | 何で利益を出す会社か |
| 売上・利益 | 成長しているか |
| 財務 | 借金などに問題はないか |
| 株価 | 過度に割高ではないか |
| 投資理由 | なぜ今買うのか |
| 投資額 | 資産の何%を入れるか |
| 売却条件 | 何が起きたら売るか |
特に、
「なぜこの株なのか」
が説明できない場合は、一度立ち止まる価値があります。
投資額はいくらまでにする?
「損失が出ても生活に影響しない額」を基準にする
株式投資には元本保証がありません。
今回の事例のように大幅下落することもあります。
そのため、
- 生活費
- 家賃
- 税金
- 近いうちに必要な資金
まで投資へ回さないことが基本です。
初心者向けの必要資金については、
でも解説しています。
SNS株投資の失敗体験談に関するFAQ
SNSで紹介された株を買ってもいいですか?
SNSで銘柄を知ること自体が問題なのではありません。発信者の意見だけで決めず、企業の決算資料や公式情報を自分でも確認しましょう。
1銘柄への集中投資は危険ですか?
その銘柄が大幅下落すると資産全体への影響が大きくなります。期待できる利益だけでなく、失っても生活に影響しない投資額かを確認してください。
株が50%下がったらどうすればいいですか?
一律の正解はありません。企業業績、購入理由、投資期間、許容できる損失額を確認して判断します。
下がった株を売った後に上がったら失敗ですか?
将来の株価は事前には分かりません。結果だけでなく、売却時点の情報と事前に決めた投資ルールに基づいて判断できたかを振り返ることが大切です。
投資インフルエンサーの情報は信用してはいけませんか?
参考情報の一つにはできますが、最終判断を他人へ任せないことが重要です。発信者の根拠を確認し、企業の一次情報と照合しましょう。
まとめ|SNS株投資の失敗体験談から自分の投資理由を持つ
このSNS株投資の失敗体験談に登場する34歳男性のベイタツさんは、投資歴約14年です。
2024年ごろ、SNSなどで推奨されていた米国株を信じ、特定銘柄へ集中投資しました。
本人の申告では、
資産約800万円 → 約200万円
まで減少。
約75%の減少です。
含み損を抱えて長期間資金が動かせなくなり、最終的に耐えられず売却。
ところが売却した銘柄はその後何倍にも上昇し、本人は大きく後悔しています。
今回の失敗から本人が学んだのは、
「他人の意見ではなく、自分で投資理由と売却理由を考えること」
でした。
株式投資では、
- SNS情報をうのみにしない
- 1銘柄へ集中しすぎない
- 企業の一次情報を見る
- 購入理由を明確にする
- 売却条件も決める
ことが重要です。
「誰が買っているか」より、
「自分はなぜ買うのか」
を説明できる状態で投資しましょう。
株式投資で利益が出る仕組みも確認すると、値上がり益・配当・株主優待とリスクの関係を整理できます。
投資に関する注意事項
本記事は特定の米国株・日本株の購入や売却を推奨するものではありません。
株式投資には価格変動リスクがあり、投資元本を大きく下回る可能性があります。
また、SNSやインフルエンサーによる投稿は投資成果を保証するものではありません。
投資判断はご自身の責任で行ってください。体験談や過去の株価推移は将来の運用成果を保証するものではありません。
参考・出典
- All About「800万円あった資産が200万円まで減ってしまった 34歳男性がインフルエンサーを信じて買った米国株」
- 更新日:2026年8月15日
- アンケート回答日:2026年7月30日
※出典元は投稿エピソードについて内容の正確性を保証するものではないと明記しています。本記事では「8,000万円になっていた」などの数値も投稿者本人の申告として扱っています。

