株のIFD・IFDONE注文は、買い注文と、その約定後に出す売り注文をあらかじめセットできる注文方法です。
「1,000円まで下がったら株を買って、1,200円になったら自動で売りたい」
「仕事中に株価をずっと確認できない」
そんなときにIFD注文(IFDONE注文)を使えます。
IFDは「If Done」の略で、最初の注文が約定したら、次の注文を自動的に発注する方法です。
たとえば、
- 1,000円になったら100株買う
- 買えたら1,200円で100株売る
という一連の注文を最初から設定できます。
DMM株 PRO+の公式案内では、国内株式の注文として通常注文・逆指値・OCO・IFDONE・IFDONE-OCOが案内されています。
この記事では、株のIFD・IFDONE注文の仕組みから、OCOとの違い、初心者が注意したいポイントまで解説します。
- 株のIFD・IFDONE注文とは?
- 株のIFD・IFDONE注文を具体例で確認
- IFD注文のメリットは?
- IFD注文は利益確定だけに使うの?
- IFDONE-OCOとは?
- IFD・OCO・IFDONE-OCOの違い
- IFD注文と普通の指値注文は何が違う?
- 株のIFD注文が向いている人は?
- 株のIFD注文で注意したい5つのポイント
- DMM株ではIFDONEを使える?
- DMM株の米国株では注文方法が異なる
- IFDONE-OCOの利益・損失を数字で確認
- 株初心者はIFDONEとIFDONE-OCOどちらがいい?
- 株を注文する前のチェックリスト
- 株のIFD・IFDONE注文についてよくある質問
- まとめ|株のIFD・IFDONE注文なら「買った後」まで先に決められる
- 投資に関する注意事項
- 参考・出典
株のIFD・IFDONE注文とは?
1つ目が成立したら2つ目を自動発注する注文
IFD注文では、2つの注文をセットにします。
DMM株では「IFDONE」という名称が使われています。
基本的な流れは、
IF注文 → DONE注文
です。
たとえば、
IF注文
1,000円で100株買う
↓
1,000円の買い注文が約定
↓
DONE注文
1,200円で100株売る
という流れです。
DMM株 PRO+の国内株式クイックガイドでも、IFDONEでは買い注文の条件と、買い約定後の売り注文の条件をあらかじめ入力できます。
株のIFD・IFDONE注文を具体例で確認
1,000円で買って1,200円で利益確定する例
現在株価が1,050円の銘柄があるとします。
「1,000円まで下がったら買いたい」
さらに、
「買えたら1,200円で売りたい」
と考えました。
IFDONEなら、次のように設定できます。
| 項目 | 注文内容 |
|---|---|
| IF注文 | 1,000円で100株買い |
| DONE注文 | 1,200円で100株売り |
| 購入金額 | 約100,000円 |
| 利益目標 | 約20,000円 |

※手数料・税金などは考慮していません。
1,000円まで株価が下がらなければ、最初の買い注文は成立しません。
そのため、1,200円の売り注文も発注されません。
ここが株のIFD・IFDONE注文と、通常の2つの注文を別々に出す場合との大きな違いです。
IFD注文のメリットは?
買った後の売却注文を忘れにくい
株を買ってから、
「利益確定の注文を出そう」
と思っていても、仕事や外出で注文できないことがあります。
IFDONEなら購入注文と同時に売却条件まで設定できます。
そのため、
「買えたら次にどうするか」まで先に決めておける
のがメリットです。
IFD注文は利益確定だけに使うの?
損切り注文と組み合わせる方法もある
IFDONEは利益確定だけの注文ではありません。
対応する証券会社・取引ツールでは、買い約定後の売却条件を設定できます。
さらにDMM株の国内株式では、IFDONE-OCOにも対応しています。
IFDONE-OCOなら、
- まず株を買う
- 買えたら利益確定注文
- 同時に損切り注文
という3段階まで設定できます。
IFDONE-OCOとは?
「買う→利確または損切り」まで設定できる
IFDONE-OCOは、IFDONEとOCOを組み合わせた注文です。
たとえば、
- 1,000円で100株買う
- 買えたら1,200円で利益確定
- 900円まで下がったら損切り
という注文をセットできます。
| 段階 | 条件 |
|---|---|
| 買い | 1,000円 |
| 利益確定 | 1,200円 |
| 損切り | 900円 |
1,000円の買い注文が成立しなければ、その後の売り注文は出ません。
買い注文が成立した後は、
1,200円の指値売り+900円の逆指値売り
が設定されます。
そしてどちらか一方が成立すると、もう一方は取り消されます。
DMM株の公式ガイドでも、IFDONE-OCOでは買い注文条件に加えて、約定後の指値売り・逆指値売り条件を設定できると案内されています。
OCO単独の記事は準備中のため、現時点では株の逆指値注文の仕組みから確認してください。
IFD・OCO・IFDONE-OCOの違い
何を自動化するかが違う
3つを比較すると分かりやすくなります。
| 注文 | 買い | 利益確定 | 損切り |
|---|---|---|---|
| IFDONE | ○ | ○ | △ |
| OCO | ― | ○ | ○ |
| IFDONE-OCO | ○ | ○ | ○ |
IFDONEは「買えたら売る」まで設定します。
OCOは、すでに保有している株などについて「上がったら利確、下がったら損切り」を設定します。
IFDONE-OCOは「買う→利確または損切り」まで一括して設定します。
初心者が違いを覚えるなら、
- IFD:順番
- OCO:二択
- IFDONE-OCO:順番+二択
と考えると分かりやすいでしょう。
IFD注文と普通の指値注文は何が違う?
指値だけでは「買った後」の注文は出ない
通常の指値注文で、
1,000円で100株買い
を出したとします。
約定した後、1,200円で利益確定したければ、自分で新たに売り注文を出す必要があります。
一方IFDONEなら、
1,000円買い → 約定後1,200円売り
まで最初に設定できます。
通常の指値・成行注文については、株の成行注文と指値注文の違いで詳しく解説しています。
株のIFD注文が向いている人は?
日中に株価を確認しにくい会社員
IFD注文が使いやすいのは、
- 仕事中に株価を確認できない
- 買値を決めている
- 利益確定価格も決めている
- 売買ルールを事前に決めたい
という人です。
注文を出した後に毎回スマートフォンを確認する必要を減らせます。
ただし、注文を設定したからといって完全放置してよいわけではありません。
企業ニュースや決算なども定期的に確認しましょう。
株のIFD注文で注意したい5つのポイント
1.最初の注文が約定しなければ次の注文も出ない
IFDONEでは親となる最初の注文が成立することが条件です。
たとえば現在1,100円の株へ、
900円買い
を設定しても、株価が900円まで下がらなければ買えません。
当然、その後の売り注文も発注されません。
2.利益確定価格を遠くしすぎると売れない
1,000円で購入した株について、
2,000円で売る
と設定しても、2,000円まで上昇しなければ約定しません。
利益目標を高くしすぎると、途中の利益を逃すことがあります。
3.IFDONEだけでは急落対策が不足する場合がある
「1,000円で買って1,200円で売る」というIFDONEを設定した場合、買った後に800円まで下落しても、1,200円の売り指値だけでは損切りできません。
損切りも自動化したい場合は、逆指値やIFDONE-OCOを検討します。
株の逆指値注文とは?では、トリガーと約定価格の違いも解説しています。
4.設定価格で必ず約定するとは限らない
特に逆指値後に成行注文を使う場合、相場急変時にはトリガー価格から離れた価格で約定する可能性があります。
たとえば900円で損切り条件を設定していても、急落時に850円で約定することがあります。
逆指値は損失額を保証する機能ではありません。
5.証券会社によって機能が違う
IFD・IFDONE・IFDONE-OCOなどの名称や対応範囲は証券会社によって異なります。
東京証券取引所の基本的な注文は成行・指値であり、こうした特殊注文の具体的な仕組みは証券会社側のサービスによります。日本取引所グループの売買成立方法では、価格優先・時間優先の原則が説明されています。
利用前には、
- 現物取引で使えるか
- 信用取引で使えるか
- 注文期限
- 逆指値の条件
- アプリ対応
を確認してください。
DMM株ではIFDONEを使える?
国内株ではIFDONE・IFDONE-OCOに対応
DMM株の国内株式用「DMM株 PRO+」では、2026年8月時点で注文種類として、
- 通常注文
- 逆指値
- OCO
- IFDONE
- IFDONE-OCO
が用意されています。
IFDONEでは、買い注文条件と買い約定後の売り条件を設定します。
IFDONE-OCOではさらに、買い約定後の指値売りと逆指値売りを設定できます。
※取引ツールの仕様は変更される可能性があります。実際の取引前には公式サイトで最新情報を確認してください。
DMM株の米国株では注文方法が異なる
日本株と同じと思わないこと
DMM株の米国株では、IFDONE注文に対応しています。
一方で国内株とは注文機能が異なります。DMM株の米国株式取引ルールでは、米国株式取引で逆指値注文と、逆指値を含むIFDONE注文は選択できないと案内されています。
そのため、日本株で使えた注文が米国株でもそのまま使えるとは限りません。
市場ごとに確認してください。
IFDONE-OCOの利益・損失を数字で確認
20万円投資する場合
2,000円の株を100株購入するとします。
投資額は、
2,000円 × 100株=20万円
です。
IFDONE-OCOを、
- 買い:2,000円
- 利益確定:2,300円
- 損切り:1,850円
と設定します。
利益確定できた場合、
(2,300円-2,000円)×100株
= 3万円
損切り価格との差は、
(2,000円-1,850円)×100株
= 1万5,000円
です。
※実際の約定価格、手数料、税金は考慮していません。
このように買う前に、
「利益はいくら」「損失はいくら」
と数字にすると、売買ルールを考えやすくなります。
株初心者はIFDONEとIFDONE-OCOどちらがいい?
損切りまで考えるならIFDONE-OCOが分かりやすい
単純に、
「買えたら○円で利益確定したい」
だけならIFDONEで設定できます。
しかし株価は上がるとは限りません。
そのため購入時点で、
「下がったらどこで売るか」
まで考えておくことが重要です。
IFDONE-OCOなら、購入後の利益確定と損切りを両方設定できます。
ただし、複雑な注文を使えば利益が出やすくなるわけではありません。
まず成行・指値・逆指値の仕組みを理解してから使いましょう。
株を注文する前のチェックリスト
IFD・IFDONEを使う前に次を確認してください。
- 銘柄は正しいか
- 買う株数は正しいか
- IF注文の価格は正しいか
- DONE注文の価格は正しいか
- 損切り価格を決めたか
- 最大損失額を計算したか
- 注文期限を確認したか
特に初心者は、100株と1,000株の入力間違いに注意してください。
投資に必要な金額は、株はいくらから始められる?から確認できます。
株のIFD・IFDONE注文についてよくある質問
株のIFD注文とは何ですか?
最初の注文が約定した後に、あらかじめ設定していた次の注文を発注する方法です。DMM株ではIFDONEと表記されています。
IFDとIFDONEは違いますか?
基本的には同じ考え方を指す名称として使われます。証券会社によって表記が異なるため、注文画面を確認してください。
IFD注文なら損切りもできますか?
設定方法や証券会社によります。DMM株の国内株式ではIFDONE-OCOを利用すると、買い約定後に利益確定用の指値と損切り用の逆指値を組み合わせられます。
OCOとの違いは何ですか?
OCOは利益確定と損切りなど2つの売却条件を同時に設定します。IFDONEは最初の注文が成立したら次の注文を出すという順番を設定します。
DMM株でIFDONE-OCOは使えますか?
2026年8月時点で、国内株式のDMM株 PRO+ではIFDONE-OCOに対応しています。最新仕様は公式サイトで確認してください。
まとめ|株のIFD・IFDONE注文なら「買った後」まで先に決められる
株のIFD・IFDONE注文は、最初の注文が約定したら、次の注文を自動的に発注する方法です。
たとえば、
1,000円で100株買う
↓
買えたら1,200円で売る
という注文を一度に設定できます。
さらにIFDONE-OCOなら、
1,000円で買う
↓
1,200円で利益確定
または
900円で損切り
という売買ルールまで設定できます。
初心者が覚えておきたい違いは、
- IFDONE:買えたら次の注文
- OCO:利確か損切りの二択
- IFDONE-OCO:買う→利確または損切り
です。
ただし、特殊注文を使っても利益が保証されるわけではありません。
買う価格だけでなく、利益確定と損切りをどこにするかまで決めてから注文することが重要です。
投資に関する注意事項
株式投資には価格変動リスクがあります。
IFDONE・OCO・逆指値などを使用しても、相場急変時には想定した価格で約定できない場合があります。
投資元本および利益は保証されません。
投資判断はご自身の責任で行ってください。過去の値動きや実績は将来の運用成果を保証するものではありません。

